任意商圏とは?

GISには色々な商圏作成機能がありますが、任意の形状で商圏作成を行うことができる「任意商圏」についてご紹介します。

任意な形状での商圏作成

任意商圏の作成機能では、地図上で任意の線を引いてそれを商圏にすることができます。
図①の店舗を中心に任意の線を引いて商圏を作成してみましょう。

図①

任意商圏作成機能を起動し、商圏の起点となる店舗レイヤを指定します。(図②)

図②

次に商圏の次数を決めます。今回は2次商圏にしてみましょう。(図③)

図③

地図上をクリックしながら任意の線を引いていきます。(図④)

図④

ダブルクリックで任意商圏の範囲を確定します。これで1次商圏目が作成できました。(図⑤)

図⑤

同様に2次商圏目も作成します。(図⑥)
このように自分で地図上に線を引いて、任意の商圏の範囲を決めることができます。

図⑥

参照入力での商圏作成

任意商圏の作成機能では既存のレイヤの形状を参照して商圏の作成を行うこともできます。
図⑦では市区町村界地図が切り出されていて、各市区町村の形状と名称が表示されています。

図⑦

任意商圏で「八千代市」の形状の商圏を作成してみましょう。任意商圏の機能を起動し、商圏の次数を入力する画面で「参照入力を行う」にチェックを入れ、「参照レイヤ」に市区町村界地図を選びます。(図⑧)

図⑧

参照入力を行う場合、八千代市の面の形状通りに商圏の線を引く必要はなく、八千代市の面の中で任意の形状を作成するだけです。今回は三角形を描いてみます。(図⑨)

図⑨

三角形を描いただけで八千代市と同じ形状の商圏が作成できました。(図⑩)
これが任意商圏の参照入力の機能です。

図⑩

参照入力では参照したい面を選択しておいて、選択した面と同じ形状で商圏を作成することも可能です。
図⑪では市区町村界地図の八千代市と船橋市を選択状態にしています。

図⑪

任意商圏の参照入力機能を実行すると、選択しておいた部分と同じ形状の商圏が作成されます。(図⑫)

図⑫

おわりに

任意商圏の基本的な機能とその使い方をご案内しましたが、地図上で目視により商圏範囲を決めるようなときに、必須の商圏作成機能です。ぜひ一度お試しください。