市場占有率とは?
今回の料理は「市場占有率」です。どのように料理すれば、よいのでしょうか?簡単にご紹介いたします。
材料
必要な材料は1と2、あとは「色合いと出力イメージを決めるセンス」を用意します。
材料1 地図付の国勢調査データ (提供元:(財)統計情報研究開発センター)
顧客数だけでなく各町丁字(市区町村でも可)の占有率の高い順にエリアを作成すると(ランキング商圏)占有率の高いエリアの顧客商圏をみることができる。
材料2 顧客データ(住所付き) (仕入元:自分で用意)
この材料は皆さんがお持ちの会員カードデータ等お客様の住所が記載されているデータです。性別や年齢の他、売上金額などがあると、バリエーション豊かな結果が得られます。
道具
GISソフト (アドレスマッチングが可能なもの)
エリアマーケティング専門ツール「MarketPlanner」のGISやASPがあれば、材料も一括してそろえられるので、便利です。
作り方
手順1
まずはGISソフトを起動させ、材料1(地図付の国勢調査データ)を開きましょう。
手順2
各自で用意した、材料2(顧客データ)を、材料1(地図付の国勢調査データ)に落とし込みましょう。
(地図上に顧客情報をマッピングすることをアドレスマッチングと言います。)
手順3
市場占有率とは、人口や世帯数などにおける顧客の割合を示します。例えばある地域の世帯数における顧客の占有率を求める場合、下記のような計算式になります。(全体を1とした場合、その何割かを表します。100を乗算すれば百分率になります。)
顧客数÷世帯数=市場占有率
上の式は"一家に一台" あればいい製品を販売している場合に適用されますが、"一人に一台" という場合は、「顧客数÷総人口」などのようにしてアレンジをすることで、より適切な市場占有率を求めることができます。
右図の場合の赤く囲った地区の市場占有率は 4世帯÷2,600世帯×100=0.15%ということになります。
盛り付け例
計算をして終わりではありません。ここで、色合いと出力イメージを決める"センス"が重要になってきます。得られた数値結果をどのように表現するのかによってそのデータに対する印象が大きく変わってきます。
グラデーション表示させる時の色は、好みもありますが、右図は暖色系で比較的わかりやすいとされる盛り付け方です。