航空写真とは?

航空写真とは、一般的に飛行機に搭載した航空カメラを使って撮影された写真を指します。

航空写真とGIS

見ていて楽しい航空写真ですが、統計情報や地図情報を表示するだけでなくその上に航空写真を重ねて見ることで地図だけでは把握出来ないその地域の実勢情報をより性格に把握することができます。
また、過去の航空写真画像と重ねて変化を見比べることで経年変化の把握や出店候補地の検討などにも活用が可能です。地図だけでは見えない地域情報を把握するためには、 統計データと航空写真を重ねてみると有用です。以下で、航空写真の活用事例を紹介します。

航空写真の活用事例

1,背景地図と重ねる

埼玉県大宮駅周辺の地図を拡大し(図①)、写真と重ねます。

図①

航空写真の上に道路線や主要建物を重ねたのが図②です。

図②

2.商圏範囲を確認する

さらに、大宮駅を中心としての300、500メートル商圏を表示してみました(図③)。「半径500メール」の範囲が実際にどこまでの広さなのかを分かりやすく把握できます。

図③

3.人口集積エリアと過疎エリアの比較

人口の多い地区と少ない地区を国勢調査データを元に色分け表示して、視覚的に把握する事は前々回行いました。その地区を航空写真で比べてみます。

図④

色の濃いエリア(人口集積エリア 図④赤の囲み「1」)と薄いエリア(過疎エリア 図④赤の囲み「2」)を航空写真で比較してみました。

図⑤

「1」の地域は図⑤です。
「2」の地域は図⑥です。
河川や田畑、緑が多いため、過疎エリアである事が分かります。

図⑥

4.商業集積エリアを見る

一番上の図と同じエリアの商業統計の小売店店舗数を色分け表示しました。色が濃いことから、駅周辺は店舗数が多いことが分かります。
大宮駅周辺を拡大表示してみます(図⑦)。

図⑦

同一エリアを航空写真で表示しました。
大宮駅中心をさらに拡大しました(図⑧)。

図⑧

5.経年変化を見る

東京都品川駅周辺の町並みの経年変化を確認しました。建物の建設前と後の写真があれば、経年変化として比較でき、町並みの変化を把握できます(図⑨)。

図⑨