メッシュとは?

地表面を一定のルールに従い、多数の正方形などに分割したものをメッシュといいます。このメッシュを標準化したものを、標準地域メッシュといい、代表的なものとして、第一次メッシュ、第ニ次メッシュ、第三次メッシュがあります。経度・緯度を用いて特定の位置を表現できるように、標準メッシュコードを用いれば特定のエリアを表現することができます。

代表的な標準地域メッシュと標準メッシュコード

第一次メッシュ

1度毎の経線と2/3度毎(40')の緯線によって、全国を分割して作られたのが、第一次メッシュ(1/200000地形図の通常の区画に相当する範囲、約6400km2)です。標準メッシュコードは、1:区画南端の緯度を1.5倍した2桁の数字と、2:西端経度から100を引いた2桁の数字を1、2の順に並べ、4桁の数字で定義されます。

第二次メッシュ

第一次メッシュを縦横に8等分して作られたのが、第二次メッシュ(1/25000地形図の通常の区画に相当する範囲、約100km
2)です。8等分された区画には、南から経線方向に、西から緯線方向に、それぞれ0から7の数字が振られており、このA:経線方向の数字とB:緯線方向の数字をA、Bの順に並べ、第一次メッシュの数字の後ろにつけたものが、標準メッシュコードとして定義されます。( 1 2 - A B )

第三次メッシュ

第二次メッシュを縦横に10等分して作られたのが、第三次メッシュ(約1km
2)です。
10等分された区画には、南から経線方向に、西から緯線方向に、それぞれ0から9の数値が振られており、このC:経線方向の数字とD:緯線方向の数字をC、Dの順に並べ、第ニ次メッシュの数字の後ろにつけたものが、標準メッシュコードとして定義されます。( 1 2 - A B - C D )

メッシュを利用する

このような標準メッシュに統計データを用いると、地域の実態をより詳細に、かつ同一の基準で把握することができるので、国・地方公共団体における都市計画や地域開発,防災・環境計画,公害対策等の企画・立案のほか、市場・商圏分析、学術研究等、官民を問わず広範な分野で利用されています。
単なる数値の羅列も地図上に展開することによって、ビジュアル化することができます。更に、ほぼ同一の大きさ及び形状の区画を単位として区分されているので、メッシュ相互間の計量的比較が容易になります。
市場・商圏分析のためのメッシュ図を3点ご紹介します。

世帯数の比較(1kmメッシュ図と丁目・字界地図)

1kmメッシュ図を使って世帯数で色分け表示(図①)

図①

丁目・字界地図を使って世帯数で色分け表示(図②)

図②

吸引率の高低を比較

1kmメッシュ図を使ったハフモデル分析(図③)

図③