テリトリデザインツールとは?

テリトリ(Territory)とは、「エリアマーケティングで、店舗の地域や領域といった商圏範囲」を意味します。テリトリデザインとは「その店舗に集客出来る商圏範囲の形状を決め、各種集計を行うこと」です。
以下でテリトリデザインツールの長所を、具体的な例を用いてご説明します。

重複する商圏を認識するには

例-1.目標値商圏機能を使い、エリア内に複数の自社店舗の近隣の町字地区をテリトリ(商圏)として割り振る

図①の地域にはA,B,Cの3つの自社店舗が存在しており、それぞれの受け持ちエリア(範囲)を決めるにあたり、今回は「6歳未満の親族ありの世帯」を顧客対象としその世帯数が店舗毎にバランスよく割り振られるような商圏を作りたいと考えています。

図①

この際に、特定の値の目標値を定めて商圏を作成する「目標値商圏」という機能を使い店舗の商圏を作成します(図②)。

図②

Step-1:目標値商圏の条件として商圏対象地区の6歳未満の親族あり世帯数を目標値とします(図③)。

図③

Step-2:商圏対象地区の6歳未満の親族あり世帯数の合計値が7,777世帯ですから1店舗当りの世帯数として1/3の2,592世帯を目標値とすればよさそうです(図④)。

図④

Step-3:目標値も決まったのでさっそく商圏を作成しました(図⑤)。
確かに目標値商圏はできましたが商圏対象地区を全てカバーしていませんね。これは店舗毎に商圏の色を変えてみると、お互いの商圏が重なってしまっている地域が存在しているからです(図6)。

図⑤

重なってしまっている地域をどちらかの店舗のエリアとして割り振り直し、商圏として使用されていない地域をどこかの店舗のエリアとして再設定する必要があります。かつ目標値のバランスも考慮に入れなければなりません。これらの問題を解決できるのがテリトリデザインツールと呼ばれる商圏作成ツールなのです。

図⑥

テリトリデザインツールによる商圏の作成

ではテリトリデザインツールを使って商圏エリアの作成を行います。

例-2.テリトリデザインツール機能を使い、エリア内に複数の自社店舗の近隣の町字地区をテリトリ(商圏)として割り振る

Step-1:テリトリ-レイヤの新規作成を選択します(図⑦)。

図⑦

Step-2:参照レイヤとして「商圏対象地区」を選び、どの店舗のエリアなのかを設定するフィールド名として「area」を指定します。「area」には距離が近い店舗の店舗番号を設定します(図⑧)。

図⑧

Step-3:各店舗の商圏エリアを決定するためのバランスをとる値として、「6歳未満親族あり世帯数」を指定します(図⑨)。

図⑨

Step-4:作成される商圏(テリトリレイヤ)名として「テリトリエリア1」という名前を指定します(図⑩)。

図⑩

Step-5:店舗毎のテリトリエリアが割り振られました(図⑪)。

図⑪

Step-6:各エリアの「6歳未満親族あり世帯数」を見ていきます。
エリアの3の値が一番大きく、エリアの2が最も値が小さい状態であるのが分かります(図⑫)。

図⑫

図⑫のデータをグラフ表示でも見ることができます。自社店2のテリトリエリアの値が少なく、自社店3のテリトリエリアの値が大きい状態で、やはりバランスが悪いことが分かります(図⑬)。
自社店1のテリトリエリアの値がちょうど平均値に近いので、自社店3のテリトリエリアの一部を自社店2のテリトリエリアに移動すれば上手くバランスが取れそうです。

図⑬

Step-7:自社店2のテリトリエリアの範囲を修正してみましょう(図⑭)。

図⑭

自社店3のテリトリエリアから水色のアウトラインになっているエリアが自社店2のテリトリエリアに移す候補の地域です(図⑮)。

図⑮

そしてそれを実行した時の調整後の結果の予測値が図⑯と図⑰です。
3つのテリトリエリアがほぼ平均値付近で揃っていてバランスが良さそうです。

図⑯

図⑰

Step-8:図⑱が「6歳未満親族あり世帯数」でバランスをとった、各店舗のテリトリエリアです。各テリトリエリアは細かい地域別に分かれていますが、テリトリデザインツール付属のディゾルブ機能で簡単に1つの面の商圏に作り直すこともできます(図⑲)。

図⑱

図⑲