属性間演算とは?

「属性間演算」とは店舗や販売エリアなどのレイヤが内部に持っている個別の情報(属性情報)に対し編集処理を行う機能です。

属性情報とは

各レイヤが内部に持っている個別の情報を「属性情報」といい、それらの「属性情報」の内、数値属性の情報に対して演算処理を行う機能を「属性間演算」と呼びます。「属性情報」とは、GIS上で使用される各種レイヤ(統計情報ポリゴンや店舗レイヤ等)が、内部にフィールド名を付けて個別に管理している情報を指します。
一例として、「人口」や「世帯数」のような数値データや、及び「店舗名」や「住所」のような名称や所在地に関する情報などがあります。以下で例を3つ用いて説明を致します。

既存フィールドの値に対して演算を行う

例-1. 最寄り駅からの距離を「メートル」から「キロメートル」に直す

店舗レイヤAの属性情報「最寄駅距離」には、各店舗の最寄駅から距離がメートル単位で設定されています(図①)。この距離の単位をメートルではなくキロメートル単位に変更する場合、に属性間演算の機能を使います。

図① 最寄り駅からの距離を「メートル」から「キロメートル」に直すために属性間演算機能を使います。

Step-1:まず、演算対象のレイヤを指定します(図②)。

図② 演算対象のレイヤを指定

Step-2:新規のフィールドを作って、そこに演算結果を保存するのか、既存のフィールドに更新して保存するのかを選択します。今回は「最寄駅距離」という既存フィールドに演算結果を保存します(図③)。

図③ 既存フィールドに演算結果を保存

Step-3:フィールド一覧と演算ボタンより、 「最寄駅距離」/1000という式を作成します(図④)。

図④ 「最寄駅距離」/1000という式を作成

Step-4:店舗レイヤAの属性情報「最寄駅距離」の値はキロメートル単位での値に更新されました(図⑤)。

図⑤ 属性情報が変更されました

2つのフィールドの値の差を計算する

例-2.「前年から今年までにお客様数の増減を求める」

図⑥の販売エリアBには「前年顧客数」と「今年顧客数」が集計されており、それぞれの名前のフィールドに集計された値が保存されています。新たに「顧客増減数」という項目を作って前年から今年までにお客様がどのくらい増えたのか、減ったのか、その値を求めてみます。

図⑥

Step-1:まず、演算対象のレイヤを指定します(図⑦)。

図⑦

Step-2:新規のフィールドを作り、そこに演算結果を保存するか、既存のフィールドに保存します(図⑧)。結果の数値は小数点何桁まで表示するのか等を決めます。今回は「顧客増減数」という新規フィールドを作成して、小数点桁数0で演算結果を保存します。

図⑧

Step-3:フィールド一覧と演算ボタンより、 「今年顧客数」-「前年顧客数」という式を作成します(図⑨)。

図⑨

Step-4: 販売エリアBの属性テーブルには新たに「顧客増減数」というフィールドが作成され、前年顧客数と今年顧客数の差が設定されました(図⑩)。

図⑩

オプションの演算機能を使う

属性間演算には属性情報の値を用いた通常の演算機能の他に、複雑な計算式を入力しなくても特定の演算処理を自動的に行ってくれる便利な演算機能を用意している場合もあります。以下はその一例です。

例3-1.店舗B(図⑪)に緯度経度情報を付加する。

図⑪

Step-1:新規フィールドとして「緯度」というフィールドを設定し、小数点以下桁数を指定します(図⑫)。

図⑫

Step-3: 「座標(X)」のボタンを押下します(図⑬)。

図⑬

Step-3: Step-1・2の手順を「経度」についても行います(図⑭)。

図⑭

Step-4: 属性テーブルに「緯度」「経度」のフィールドが新設され座標値が演算結果として設定されています(図⑮)。

図⑮

例3-2. 販売エリアBの面積を求める。
(ポリゴンレイヤの面積取得)

Step-1:新規フィールドとして「面積」というフィールドを設定し、小数点以下桁数を指定します(図⑯)。

図⑯

Step-2:「面積」のボタンを押下します(図⑰)。

図⑰

Step-3:属性テーブルに「面積」のフィールドが新設され、ポリゴンの面積が平方メートル単位で設定されています(図⑱)。

図⑱